
こんにちは。無事に償還されましたね!
我々自身は繰り返し行っている行動により作られる。したがって、優秀さは行動ではなく習慣によるものだ。
アリストテレス「二コマコス倫理学」
生涯学習の祖ですね。実際には知識人は皆そんな人ばかりな気がします。
単なる行動だけでは方法論が目的化したActivistと化してしまう一方、確かに習慣が人を育てますね。
皆さんも一緒に良い習慣を身につけながら、情熱を捧げられるものと出会いましょう!
今回は皆さんの投資戦略の一助となればと思い、仕組債の状況とその気づきに関してFAQ形式で共有します。
- どんな条件?
- 種類:株価連動債(任天堂株式)、期間:6ヶ月、利息(年率:5.3%、3ヶ月毎利息受取)
2021年1月から2021年7月までの運用でした。
今回の経験を通じて、元本償還の可否が個別株式の株価に依存するのは、やはりリスクが大きいと感じました。
- 損益の結果は?
- 元本:満額償還(50万円)、合計利息:10,560円(税後)、利率(税後):2.11%
無事償還されてみると、6ヶ月で(短期間)、利率(税後)2.11%(高採算)は、預金よりはるかに得です。
元金を単純に2倍、3倍にすると、採算もかなり改善されていく金融商品という事です。
- また仕組債をやってみたい?
- 個人的には改めて投資をする事はないと思います。(本当にお金持ち状態でなければ)
理由は、リスク・リターンという観点からやはりリスクが高い金融商品と判断しているからです。
リスクとして、個別銘柄の株価次第では、元本の20%程度を棄損する可能性がありました。
ノックイン事由(抜粋):
(2)最終価格が行使価格未満であった場合、額面金額×(最終価格 ÷ 行使価格)の現金にて償還されます。(ただし0は下回らず、額面金額を上回りません。円未満四捨五入)
想定リスク検討:
A. 当初価格:64,780.00円
B. ノックイン判定水準:49,232.80円
C. 行使価格:当初価格×100%(=64,780円)
D. 額面金額:500,000
E. 最終価格:ノックイン判定水準を下回ったと仮定 49,231円 < 49,232.80円
リスク想定額(リスク顕在化時の償還金額)をSimulationすると以下の通り。
D:500,000円 × (E:49,231円 ÷ C:64,780円) = 379,986円(元本に対して▲120,014円、▲23%)
注目して欲しい点は、利率を絶対評価してはいけないという点です。
そうではなくて、投資評価というのは、リスク・リターンで常に相対評価をすべきです。
今回のケース:
リスク:▲23%(▲120,014円)
リターン:+ 2.11%(10,560円)
本来このリスク元本に発生確率をかける事でリスク金額を算定可能だと思いますが、連動先は株価です。
誰も将来のことは分かりません。
また、株価市場には、所謂、投機筋による信用売買も存在します。
従って、株価を予想する行為は、個人的には信用できないと思っている為、リスク金額は最大を想定。
このように考えると、如何でしょうか。
リターンが相対的に小さいと感じませんでしょうか?
このリターン金額であれば、例えば、仕組債に利用する予算をインデックス投資に割り当てた方が賢明と感じます。
仕組債の内容は目を奪われる程利率が高いものの、リスクサイドの説明は一見すると頭に入ってこない場合もあるのではと思うので、今回は想定リスクを試算してみました。
意外と面白かったので、今後も自ら経験した投資で、実際には生じていないリスクについても、振り返りを記載すると、皆さんの投資の一助になるのではと感じました。
良い1日を!

最後で登場!こんにちは。なんだかんだで、満額償還で利息も入ったのね。