
こんにちは。政府会計のファンド会計の基礎だよ!
公会計では、企業会計の会計基準とは異なるModified Accrual Basis(修正発生主義)を採用しています。
修正発生主義の特徴は以下2点です。
- Measurement Focus(測定焦点):「何を」?=記帳対象
- Basis of Accouting(会計認識基準):「いつ」?=認識タイミング
Measurement Focus(測定焦点):「何を」?
まず、企業会計とは大きく異なり、記帳する対象は以下の資産・負債、そしてその資産と負債の差額のみです。
- 流動資産
- 流動負債
- Fund Balance
つまり、企業会計との差は、固定資産・固定負債が認識されていない点、及び純資産ではなく、Fund Balanceという勘定を利用する点です。
Basis of Accouting(会計認識基準):「いつ」?
続いて、収益と費用の認識タイミングは、「現金の回収が年度末から60日以内に可能な時」です。
企業会計の場合には、「発生主義」で記帳がなされていましたが、政府会計では、”interperiod equity”の考え方が根底にある為、上記のような特徴的な記帳タイミングになっています。
Interperiod equityに関して知りたい方は、以前記載した以下リンクをご参照頂ければと思います。
さて、政府の記帳方法に関しての特徴を頭に置いた上で、今度は財源管理に関してです。
この点も企業会計には無い概念が出てくるので、基礎として覚えておきましょう。
活動別のFund管理は、以下3つの区分から形成されています。
- Governmental activities(政府型活動)
- Business-type activities(事業型活動)
- Fiduciary activities(信託型活動)
Governmental activities(政府型活動)
収入源:税収 (taxes)、政府間補助金 (Intergovernmnetal grants)
用途:(民間企業では提供出来ない)政府ならではの活動(警察、消防、道路保守、保健衛生、行政サービスなど)
(事業型と信託型は民間と似ている会計処理となる為、試験には政府型活動が中心に出されるようです)
Business-type activities(事業型活動)
収入源:サービス利用者から徴収するサービス料金
用途:民間企業と競合するような活動(ゴルフ場、電力サービスなど)
Fiduciary activities(信託型活動)
収入源:職員や外部の組織、他の政府からの受託金
用途:政府自らが受託者として資金の管理・運用を行う。(政府が受益者ではない)

いやー、退屈な分野だね。論理というより暗記する必要があるので、粘り強く覚えよう!今日より素敵な明日を!